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附属掛合診療所

掛診(KAKE-SHIN)新着情報

掛診だより第21号できました
2022-10-04
掛診だより 第21回
「運動の重要性」 雲南市立病院 毛利直人
 夏が過ぎ、特に朝晩は涼しくなってきましたね。
今月は運動がもたらす効果について書かせていただきます。
夏場は暑くて運動を控えていた方も、少しずつ運動を始めてみてはいかがでしょうか。

●運動の効果
有酸素運動や筋力トレーニングなどの運動は、生活習慣病の治療の基本です。
運動には、体脂肪の減少、心肺機能の向上、血圧の低下、血糖値の改善,善玉コレステロールの増加などをもたらす効果があり、結果的に死亡率の減少につながります。
また筋力量を保つことで将来的な介護予防や健康寿命の延長にもつながります。
その他ストレッチなどの柔軟運動は怪我の予防につながり、ヨガや太極拳などのバランス運動は転倒の予防につながります。

●運動の方法
運動には強度があり、
・低強度(立位、ゆっくりとした歩行など)
・中強度(室内の掃除、ウォーキングなど)
・高強度(階段昇降、自転車など)
に分けられます。
 地域住民の皆さんが頑張っておられる農作業も良い運動であり、中強度から高強度の活動量になります。
 一般的に高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病のある方は、中強度の運動を週3〜5回、1回30〜60分間程度、週合計150分間以上行うことが勧められます。
したがって普段農作業をされている方は、それだけでも十分な運動になっていると思います!
 普段農作業をされない方やお忙しい方は、例えばストレッチを10分間行った後、ウォーキングなどの穏やかな有酸素運動を20分間程度行うことから始めると良いでしょう。
平日に時間が取れない方は、週末にまとめて150分間以上の運動を行っても良いとされています。
 また高齢者や合併症があり体力的に難しい方は、なるべく座っている時間を減らすだけでも効果が得られます。
 注意事項として、糖尿病の合併症で神経障害、網膜症、腎症がある場合や心疾患がある場合などは運動が悪影響となることがあるため、主治医と相談しましょう。

●栄養指導について
生活習慣病の治療で運動と同様に重要なのが、食事です。
バランスが悪い、カロリーや塩分が多いなどの自覚はありませんか?
掛合診療所では、現在曜日限定で栄養士による栄養指導を行っています。
ご希望のある方は是非ご相談ください!
 
~地域に親しまれ、信頼され、愛される病院~
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