事業管理者・院長ごあいさつ
事業管理者 あいさつ

当院は島根県東部の中山間地域である雲南地域の中核病院として、開設以来70余年にわたり地域とともに歩んで参りました。
雲南地域は、少子高齢化、人口減少はもちろんのこと、全国でも最下位に近いレベルの医師不足に陥っており、加えて医師の高齢化、後継者不在の問題も顕在化しはじめています。そのような中で良質な医療を提供するのは極めて困難な状況にありますが、一筋の光も見えてきております。
地域住民をはじめ、様々な方面からの力強いご支援のお蔭で、一時悪化していた経営状態も改善の方向に変わりました。その結果、平成30年度には機能性に富んだ新病院を竣工、さらに31年度は附属診療所を構えるに至り、急性期から慢性期まで幅広い病院での対応に加え、在宅医療に特化したすべく新設した「地域ケア科」の活動にも拍車がかかり、地域包括ケアの実践に求められる環境が整いつつあります。
また、「人のやさしさ、温かさ」が自慢である当雲南地域をフィールドとした医学教育プログラムも充実しており、地域医療の舞台で活躍できる人材育成事業は当院の主観事業の一つですが、その結果「医療の力で地域を支える」という同じ志を持った医療職も徐々に集ってきています。
地域医療を取り巻く環境は厳しいものがありますが、当院はこれからも自治体病院の使命である「住民の生命と健康を守り、地域の健全な発展に貢献すること」を、佐野院長以下職員一同が常に念頭に置きながら地域への貢献を果たして参ります。
病院事業管理者 大谷 順
院長あいさつ

令和8年4月より院長を拝命いたしました。よろしくお願いいたします。20年余り前に耳鼻いんこう科医師として当院に赴任して以来、私自身この病院に育てていただいたと感謝しています。病院への恩返しのつもりで尽力してまいります。
当院は昭和23年に雲南共存病院として病床数50床の病院としてこの地に開設されて以来約80年の長い歴史を持つ病院で、令和元年10月に念願であった新病院のグランドオープンを迎え275床の病院として新たな一歩を踏み出しました。令和8年3月には新たにHCU(高度治療室)の稼働を開始し、雲南地域の中核病院としてのさらなる発展が期待されているところです。しかしながら昨今、少子高齢化、人口減少、物価高などを背景に多くの自治体病院が厳しい経営状況にあり、当院も例外ではありません。また、高齢者人口の増加と担い手不足が問題となる2040年を見据えた新たな地域医療構想に適応した病院運営など難しい舵取りが必要となります。経営改善努力を行うとともに、医療従事者の確保、医療DXなどの活用、医療・介護・福祉の連携などにより、市民の皆様の安心・安全な生活を守るための質の高い医療を維持し、雲南地域になくてはならない病院としての長い歴史を守り、次の世代へと繋いでまいります。
「良い医療・看護を提供する」
ごく当然のことではありますが、良い医療・看護とは誠実・最新・安全なものでなければと考えています。誠実とは患者さんに寄り添い、親身になって取り組む医療・看護です。最新とはスタッフそれぞれがスキルアップし新しい医療・看護を学び実践することです。安全とは医療安全に取り組み事故のない医療・看護を提供することです。教育・研修にも力を注ぎスタッフ一人一人が技術的にも人間的にも成長できる職場を目指します。それにより市民の皆様の信頼を頂けると考えます。
「思いやりの心と笑顔に溢れた病院」
これは私が大学病院より赴任した時に最初に感じた当院の印象です。親切で優しいスタッフ、個性的で誠実な同僚医師が多く、人に恵まれた仕事のしやすい病院と感じました。その印象は今も変わりません。この病院の長所をさらに伸ばし、スタッフそれぞれが思いやりの心をもって患者さんや同僚と接することができれば、ハラスメントのない風通しの良い、笑顔に溢れた楽しい職場になると思います。私自身、医療安全とハラスメント対策に長く関わった経験を活かし、働きやすい職場の環境づくりに注力します。それにより市民の皆様にも居心地良く治療に専念していただけると考えます。
「この病院は優しい人が多くて居心地がいい」と市民の皆様に思っていただけるよう、医療に関わる人として最も大切な、誠実で思いやりの心を持った人を育てることを私の一番の目標として、また当院の基本理念であります「地域に親しまれ、信頼され、愛される病院」を目指し、誠心誠意職務に励んでまいります。市民の皆様の暖かいご支援をよろしくお願いいたします。
院長 佐野 啓介

