経営指標・改革プラン
新公立病院改革プラン
1.公立病院改革プランとは
公立病院は、地域における基幹的な公的医療機関として、地域医療確保のため重要な役割を果たしていますが、多くの公立病院において経営状況の悪化や医師不足等のために診療体制の維持が厳しい状況になっています。このことから平成19年に総務省は「公立病院改革ガイドライン」を定め、全国の公立病院は改革プランを策定することが求められました。当院も平成21年3月に「公立病院改革プラン(ステップアッププラン)」を策定し、平成23年度までの3年間進捗管理し改革に取り組んできました。しかし、全国的には改革が不十分な公立病院もあることから、平成27年3月総務省は新たに「新公立病院改革ガイドライン」を定め、平成28年度中に各構成自治体は、新公立病院改革プランの策定が求められました。
2.新公立病院改革プランの基本的事項
以下の項目について策定することが求められています。
① 経営の効率化
② 再編・ネットワーク化
③ 経営形態の見直し
④ 地域医療構想を踏まえた役割の明確化
プランの期間は5年間です。
3.策定にあたっての考え方
平成25年1月に策定した「雲南市立病院建設基本構想」で示した基本方針を基に、現状を踏まえながら補強・修正しプランを作成しました。
4.今後の点検・評価・公表
プラン策定後の実施状況の点検・評価に関しては、その客観性・透明性を保つため、外部の有識者や地域住民等の参加を得て設置した雲南市立病院建設委員会に諮問し、病院側の自己評価を踏まえ、点検・評価を行い、客観性を確保していきます。
また、改革プランの進捗・達成状況等については、病院ホームページ等において公表していきます。
5.策定の経過
経営会議の諮問を受け、院内に改革プラン策定ワーキンググループを設置しました。ワーキンググループは、①経営効率化、②果たすべき役割の2班編成として作成にあたりました。その間、島根県市町村課のヒアリングを受けるとともに、雲南市立病院建設委員会(外部評価委員会)において有識者より意見を伺い、新公立病院改革プランを策定しました。
(詳細については下記PDFファイルをご覧ください)
進捗状況
平成29年度実績
平成30年度実績
令和元年11月12日、雲南市立病院建設委員会にて、平成30年度実績の評価をしていただきました。
資料及び会議録は以下のとおりです。
令和元年度実績
令和3年1月28日、雲南市立病院新公立病院改革プラン評価委員会にて、令和元年度実績の評価をしていただきました。
資料等は以下のとおりです。
令和2年度実績と改革プラン最終評価
令和4年2月に雲南市立病院新公立病院改革プランの令和2年度実績及びプラン最終評価について、評価委員会の委員の皆様より
評価をしていただきました。
資料等は以下のとおりです。
公立病院改革プラン
1.基本事項
近年、多くの公立病院においては、その経営環境や、医療提供体制の維持がきわめて厳しい状況になっており、地域において必要な医療を安定的かつ継続的に提供し続けるためには、抜本的な改革の実施が避けられない状況です。
こうした公立病院の危機的な状況を踏まえ、総務省は平成19年12月に「公立病院改革ガイドライン」を提示し、各地方公共団体に対して平成20年度末までに、「公立病院改革プラン」を策定のうえ、病院事業経営の改革に総合的に取り組むことを求めています。
当院においては、経営健全化と直面する課題解決に向け、院内組織として「公立雲南総合病院改革本部」を設置しました。今後、住民が安心して生活することができるための医療を継続的・安定的に供給するために今回のプラン「雲南市立病院ステップアッププラン」を策定し、具体的実施に取り組みます。経営の効率化を中心に改革プランを策定する観点から、計画期間は平成21年度から平成23年度までの3年間とします。
2.評価について
ガイドラインでは、プラン策定後の実施状況の点検・評価に関しては、その客観性・透明性を保つため、外部の有識者や地域住民等の参加を得て設置した委員会等に諮問するなどして、評価の客観性を確保する必要があるとされています。
上記の点から、「雲南市立病院 改革プラン評価委員会」を組織します。点検・評価にあたる評価委員会は、保健・医療に関して見識を有する者、構成自治体、地域住民により構成し、病院側の自己評価を踏まえた上で、検証・評価を行うものとし、年2回(2月・8月)の実施とします。
(詳細については下記PDFファイルをご覧ください)
最終総括
雲南病院の評価委員会は平成21年度から設置され、今年で3年目である。雲南市立病院も様々な問題があると思うが、わが国の自治体立病院は多くの問題を抱え ている。特に地域の公立病院は厳しい状況にあるが、その背景としては地域の医師不足或いは看護師不足の問題がある。また、高齢化の問題や、医療の専門化、 高度化による需要の問題など様々な問題がある。高齢化については、資料によると雲南圏域は更に進むという統計が出ている。今後超高齢化社会になると、人口に占める高齢者の割合は更に増加する、そうすると慢性的な疾患を抱える患者が多くなり、慢性疾患の管理も非常に重要になって来る。そうなると、院内での 様々な職種との連携は本より、介護や終末期ケア、在宅医療などとの関連が非常に重要になって来る。このように、今後地域の医療のあり方というものがどんどん変化して来る訳であるが、非常に厳しい状況の中で医療の変化に対応して行かなければいけなという状況にある。このような中で雲南市立病院においては、 様々な課題に対応すべく改革プランであるステップアッププランを策定し、その達成に向けて3年間取り組んできた。本日その成果を検証したが、地域住民の安心安全を守るために、一生懸命取り組んで来ていると思う。数字的には若干足りないという話しではあったが、数年前から比較すると非常に改革が進んでおり、 様々な点で改善が図られている。今後は新病棟建設の話しもあるが、ステップアッププランで示された延長線上に立って、夢ある新病院づくりを進めていただきたい。
本日の病院建設構想の中にもあったが、主体は住民・患者である。住民に貢献できるようなすばらしい病院づくりが今後でき、この地が益々発展して行くことを祈念し評価のまとめとする。
最後に、評価委員会としては改革プランは概ね達成できたことを確認し、終了とする。
最後に、評価委員会としては改革プランは概ね達成できたことを確認し、終了とする。
雲南市立病院改革プラン評価委員会
平成24年度以降の改革プランへの取り組み
当院は平成21~23年度までの3年間、公立病院改革プランを「雲南市立病院ステップアッププラン」として取り組み、外部組織である「改革プラン評価委員会」にて点検・評価をしていただいてきましたが、平成24年度からは、間近に迫っている新病院建設という大事業を踏まえ、「雲南市立病院建設基本構想に基づく収支計画(平成24~34年度)」を公立病院改革プランとして位置づけ健全経営に努めています。その点検・評価については、外部組織である「雲南市立病院建設委員会」にて点検・評価をしていただくこととしました。
内容については下記リンクよりご覧ください。