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臨床研究情報

臨床研究とは

 臨床研究とは、人を対象として(患者様や住民の方に参加してもらって)行われる医学・医療に関する研究です。
現在の病気に対する診断や治療を、より効果的で安全なもとするために行われます。
医学・医療は、元々不確実なもので、今よりもっと良い医療があるけれども私達がそれを知らないだけということもよくあります。
現在良かれと思って行われている医療も、正しい医療なのか判りません。今行われている医療が、実は身体に悪いことをしていた、ということが数年後に判明することも時にあります。
残念ながら、医学・医療が不確実なものであるため、毎日行っている医療も試行的に行っていると言わざるをえません。その医療を行うこと、行ったことが正しいことなのか、常に評価し、確認してゆかなければ、私達の健康は現在も未来も守れません。
その意味では、日常的に行っている診療も、実は、臨床研究そのものなのです。
新しい医療や、すでに行われている医療の効果を観察、確認し、明日の医療に活用できる確かな情報とするため、患者さんや住民の方に参加いただいて行われるのが臨床研究です。
また、この臨床研究を通じて得られた結果の積み重ねが、着実に医学・医療の進歩・発展へと結びついていきます。
今回は、これらのうち、特に効果の不確実性なものが、未だ評価が不十分なものについて、公開すべき臨床研究としてHPで皆さんの目に触れるようにしました。
御意見、御批判なども伺いたいと思います。
 
 当院で行われる臨床研究は、公開されないものも含め、世界医師会が定めた「ヘルシンキ宣言」や文部科学省・厚生労働省が定めた「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」(平成26年12月22日)などを遵守し、研究に参加される方の人権に配慮した上で、実施しています。
また、臨床研究の実施に際しては、当院の倫理委員会の審議に基づく病院事業管理者の許可を得ています。
臨床研究に参加するかしないかは誰からも強制されることはなく、患者さんの自由な意志で参加を決められます。
しかし、研究的側面の低い臨床研究では、実際の診療と切り離すことが難しい場合も多く、実際の診療そのものが臨床研究という意味もあり、両者の区別ができないこともあります。
そのため、患者さんや住民の方に参加して頂く臨床研究での倫理的配慮は、しっかり考えてゆきます。
 
 不明な点や聞きたい事などありましたら、下記受付窓口までどうぞお気軽にお問い合わせ下さい。
しかるべき担当者や研究責任者が回答を用意し、受付窓口から追って御連絡いたします。

 

一般社団法人NationalClinicalDatabase(NCD)の外科手術・治療情報データベース事業

 この事業は、平成23年1月から一般社団法人NationalClinicalDatabase(NCD)が実施しており、外科系の専門医制度と連携し、日本全国の手術・治療情報を登録し、集計・分析することで医療の質の向上に役立て、治療の質の改善等を目指すプロジェクトです。
当院では外科の手術情報登録に参加いたします。
 

人を対象とする医学系研究に関する倫理指針に基づく臨床研究の情報公開について

 人を対象とする(患者様や住民の方に参加してもらう)医学・医療の研究においては、診療情報や診療での検査に用いた余剰の血液などの検体を利用させていただくことがあります。
このような場合、厚生労働省や各学術団体が定めた「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」などに基づき、対象となる患者さんから直接同意を頂く代わりに、研究に用いられる情報の利用目的を含むその研究についての情報を公開し、研究が実施されることについて患者さん(ご家族を含む)が参加を辞退できる機会を保障することが必要とされています。
ご自身(ご家族を含む)の診療情報を研究に使用してほしくない方や、研究の内容について知りたいことがある場合は、各研究の情報公開文書に記載されている「お問い合わせ窓口」や病院の臨床研究の相談受付窓口へご連絡下さい。
なお、公開された各臨床研究に参加したくない等の申し出を行うことを理由に、診療で不利益を受けることがないよう対応を相談させて頂きます。
お問い合わせ窓口 総務課 電話:0854-47-7532
 
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