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附属掛合診療所

掛診(KAKE-SHIN)新着情報

掛診だより第17号できました
2022-05-25
掛診だより 第 17回
 雲南市立病院 地域ケア科 太田龍一 

今回は5月の診療所サロンの内容を共有させていただきます!どちらでも伺わせていただきますので、お気軽に診療所の方へご連絡ください!

■マスクをつけることの効用
マスクをつけることの効用は大きく二つ、自分自身が感染症にならないことと感染症を広げないことです。
人間はしゃべったり、口を開けて呼吸するだけでも一定の飛沫を外に出しています。密閉された場所に人がたくさんいると、短時間でその場所はウイルスでいっぱいになるため、感染する可能性があります。
多くの方々が外出先でマスクを使うことによって、口や鼻から出る飛沫からの感染を減らすことができます。
現在、新型コロナウイルスのオミクロン株が広がっていますが、無症状の方も多く、どなたがウイルスを持っているかわからない状況です。感染を広げないためには、一人ひとりが他者と話す時にマスクを着用すること事が必要です。

■マスクをつけることの弊害
マスク着用によっていろいろな問題が起こっています。まずは皮膚障害です。マスクを常時着用することによって、皮膚が弱い方は皮膚に傷がついたり、アレルギー反応を起こし、その場所が細菌感染の原因になったりする事があります。
マスク着用によって体の中に二酸化炭素が溜まってしまう可能性もあります。特に夏場の暑い時期は、体の代謝が上がります。そんな時に外での活動が増えると、人間の体は、たくさんの酸素を取り入れて二酸化炭素を出す必要があります。マスクをつけることによって二酸化炭素が溜まり、特に子供やご高齢の方はふらつきや気分不良を起こし、熱中症になるリスクもあります。 
さらにコミュニケーションにも問題が起こっています。マスクをつけること自体が人と人の距離感を作り、他人と話す機会が減っているという現状があります。その影響で、社会的交流が減り、気持ちの落ち込みからうつ状態になる方や、ご高齢の方の中には、うつ症状から認知機能が低下する可能性があります。

■今後のマスク着用についての考え方
 新型コロナウイルス感染症が蔓延している現在では、外出先で他者と活動するときはマスクを着用する事が大切です。しかし、日頃から顔見知りの方々や家族、県外渡航のない方とのコミュニケーションでは無理にマスクをつけなくてもいいかもしれません。特に夏場、外を歩いたり、運動したりする際は、マスクをつけると危険な場合がありますので、気をつけましょう。
 
~地域に親しまれ、信頼され、愛される病院~
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