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附属掛合診療所

掛診(KAKE-SHIN)新着情報

掛診だより第16号できました
2022-04-27
掛診だより 第 16 回
 雲南市立病院 地域ケア科 太田龍一 

今回は先日、松笠交流センターで開催させていただいた第一回「診療所サロン」の内容を共有させていただきます。どちらでも伺わせていただきますので、お気軽に診療所の方へご連絡ください!
■新型コロナワクチン接種の効果
コロナワクチン接種を6〜8ヶ月毎に打つことによって、新型コロナウイルス感染症にかかる確率が90%以上の新型コロナウイルス感染症の発症予防効果があるとされています。根本的な治療薬が存在しない現状において、ワクチンが唯一の新型コロナウイルスと戦う方法になっています。

■新型コロナワクチン接種による副反応
沢山の副反応が報告されています。雲南市立病院でのデータによると、1回目のワクチン接種で80%程度、2回目のワクチン接種では90%程度の方が副反応を実感されています。その多くが接種箇所の痛み、熱感、腫脹です。3回目は今始まっていますが、2回目よりも副反応の程度は減ってきている印象です。

■子供へのワクチン接種の効果
昨年から小児へのワクチン接種が世界的に広まり、効果が証明されています。大人と同様、90%程度の予防効果があるといわれています。さらに、重症化のリスクは高齢者に比較して、圧倒的に低くなっています。
昨年から12歳以上の子供へのワクチン接種が始まっています。その副反応に関しては成人と比較して、低く10%程度となっています。1回目と2回目接種の間でも大きな違いがないとされています。
今年から5歳以上の子供へのワクチン接種が開始されます。効果に関しては海外の多数の論文で成人とかわらないとされています。さらに、副反応に関しては12歳以上の子供と比較して、明らかに副反応が低い様です。

■今後のワクチン
 ワクチン接種の大きな意義は、地域全体として新型コロナウイルス感染症を減らすことにあります。ワクチン接種者が地域に増えれば増えるほど、蔓延する可能性が低くなります。地域全体で80%以上の方々がワクチンを接種すれば、蔓延することはないとされています。外からウイルスを持ち込まれても、ワクチン接種を行っている人が多ければ、地域で感染症が蔓延することはないと考えます。
 今後は年一回のワクチン接種が必要になるかもしれません。現在は8〜10ヶ月間隔で行っていますが、現在のウイルスの弱毒化に伴って、ワクチン接種間隔は延長されて、12ヶ月ぐらいになる予想です。さらに、ウイルスの弱毒化によって現在は2類感染症ですが、5類感染症になり、感染者の全数把握がなくなり、インフルエンザと同じ扱いになる可能性があります。

~地域に親しまれ、信頼され、愛される病院~
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